太田窪は「ダイダラボッチ(大多巨人)」の足あと
むかーし、むかし、ダイダラボッチ(大多巨人)という大巨人がいたんだよ!
お山が大好きで、お山をあつめて、おおきな、大きなカゴにに入れて
てんびんでかたにかついで、世界中をあるきまわっていたんだって。
ちょうど、富士山をまたごうとしたとき、よろめいて、一つお山を落っことしたちゃったんだ。それが秩父の今の武甲山。
ころびそうだったんだけど、ドーンと右足をふんばった。それで転ばずに
すんだんだ。
そのときのダイダラボッチの右足のあとに、おおきなくぼみができたんだってさ。
そのあしあとがね、みんなが住んでるダイタクボ。大多の作った窪だからなんだって!
ところどころに急な坂があるけど、きっとその時ダイダラボッチの落っことした土がのこちゃったんだね!
むかし、いろーんな神様や巨人がいて、みんなの住めるとこ作ってくれたんだよ!仲良くみんなで住んでるよって、教えてあげない?ダイタラボッチみたいに山はむりだけど、お神輿担いで、見せてあげようよ!